2018年10月22日月曜日

Betty Boop's Hallowe'en Party(ベティのキングコング退治)

監督:デイヴ・フライシャー
公開日:1933年11月3日
評価:★5

ハロウィンパーティーでゴリラが大騒ぎ


『ベティ・ブープ』第22作。タイトルの通り、ハロウィンパーティーを舞台にしたお話である。公開日も11月3日、まさに季節ネタの作品だ。
この年の3月にかの名作映画『キングコング』が公開、大ヒットしているため、この作品もそうしたキング・コング・ブームにあやかった作品だろうと筒井康隆氏は『ベティ・ブープ伝』で推測しているのだが、それにしてはコング役に相当するゴリラが小さすぎるような気がしないでもない。邦題は言うまでもなく露骨にキングコングにあやかったタイトルなのだが…。

ある寒い夜、ベティからハロウィン・パーティーの招待状を受け取ったかかしがベティの家を訪れる。かかしとベティはパーティーの準備で大忙し。準備が終わり戸を開けると、動物たちが窓から入ってくる。ベティが「Let's All Sing Like the Birdies Sing」という童謡(?)を歌い終わると、楽しいハロウィン・パーティーの幕開けである。
動物たちがパーティーを楽しんでいるその時、キングコングを彷彿とさせる悪漢ゴリラがパーティーに乱入してくる。ゴリラはベティを捕まえようとするが、ベティが電気を消すと途端にオバケや壁に描かれた魔女がゴリラを襲い始める。
ゴリラはあまりの恐ろしさにベティの家から逃げ出し、ベティはオバケと一緒に「ププッピドゥ」を唱えるのだった。

パーティーが始まるまでの前半部分はなかなかナンセンスで面白いのだが、パーティーが始まってからの後半部分はやけに幼稚なギャグが目立ち失速してしまうのが惜しい。作画もあまり良いとはいえない。
せっかくハロウィンが作品の主題なので、ホラー演出やオバケネタと相性がいい「ベティ・ブープ」なら工夫次第ではもっと良い作品になれたのではないだろうか。作画チーフの一人であるウィラード・ボウスキーはあの怪奇カートゥーンの傑作『お化オン・パレード(Swing You Sinners)』 や『ベティの家出(Minnie the Moocher)』の作画を担当した人物でもあるので、尚更そう思うのである。
物語前半で頻発するナンセンスなギャグや快調なBGMなど楽しめない事はないのだが、色々と消化不良に終わってしまった惜しい作品といえる。



※収録DVD:Betty Boop: The Essential Collection, Vol.1

0 件のコメント:

コメントを投稿