2018年2月2日金曜日

Bobby Bumps' Tank

監督:アール・ハード
公開日:1917年12月30日
評価点:★5

『戦車』を扱った最も初期のアニメ

先日テレビアニメ『ガールズ・パンツァー』を視聴してまんまとその魅力にハマってしまった。まだTVシリーズ・OVAしか視聴できていないニワカではあるが、近いうちに劇場版・現在公開中の最終章と続けて見ていきたい。
それはさておき、今回はブレイ・スタジオ初期の代表作であり、セル方式を用いた最初期の商業アニメシリーズである『ボビー・バンプス』の一作についてレビューする。

ある日ボビーとその愛犬フィドが作ったのは、なんと馬で動く戦車。この戦車を使ってボビー達はおじいさんが経営する農園に侵入する。彼らは農園でやりたい放題にいたずらするが、結局戦車は壊れてしまいおじいさんにいたずらの後始末を命令されてしまう。
演出や作画は制作年代を考えると概ね及第点だが、この作品の最も注目すべき所は当時最先端だった『戦車』を作品のテーマに用いた事である。


当時は第一次世界大戦の真っ只中であり、ヨーロッパにて戦車が導入され始めたのはちょうどこの作品が製作された時期(1916~17年頃)である。つまり、この作品は『戦車』を扱った最も初期のアニメーションなのだ。
そして、この頃からアニメーションは『時代を映す鏡』としての一面を持っていた事がよくわかる重要な資料でもある。



※収録DVD:Cartoon Rarities of the 1920s

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